これから旬を迎えるリンゴ
りんごの生産地って
知ってます?
聞いたことあるよね
2県でシェア79%です
今日はそんなリンゴのお話
おいしさの余韻がリピートを続出させる
フルーツの魔術師
中庸半端なフルフルこと古田芳章です
その2県とは
青森県と長野県です
9月から12月は長野県
1月から8月までは青森県です
(他の県も生産してますが
今回は割愛させていただきます)
長野県のりんごは本当においしい
紅がさした外観
ビックリするくらい蜜の入った果肉
シャリッとした食感
(サンふじ)
もう最高だね
青森県のりんごは
品質では長野県に遠く及ばない
がしかし
令和2年の都道府県別生産量はこれです
言うてることと違うやん
と思うかもしれませんが
ある理由によってこうなりました
生産量圧倒的1位は
青森県(61%)
対して長野県は(18%)
品質では圧倒的に長野県なんですが
それはなぜか?
青森県がある画期的な方法を導入して
りんごの縮図をひっくり返した
その画期的な方法とは
CA貯蔵
英語では
Controlled Atmosphere Storage
(貯蔵庫の大気組成を制御する)
貯蔵庫内を「低酸素、高二酸化炭素」状態に調整し
保管する野菜や果物の呼吸作用を抑えて
品質の低下を防ぐ貯蔵方法です
通常の大気組成は酸素20.95%
二酸化炭素0.03%
貯蔵庫内は
酸素2~10%、二酸化炭素2~10%です
低酸素、高二酸化炭素状態です
これにより格段に
日持ちが良くなりました
通常の冷蔵の2倍日持ちする
と言われてます
8月までリンゴが出荷されてるので
2倍どころではないですが
リンゴはエチレンガスの生成や
クロロフィルの分解によって
劣化していきます
それを呼吸作用を制御することで
より長期の鮮度維持が可能となりました
このCA貯蔵により
さらにチャンスが増えました
海外にも出荷できるということです
生鮮品はどうしても
日持ちがしないので
海外に送る場合は
着いたらもう腐ってた
なんてこともよくあります
でもこのリンゴは
発泡スチロールに入って
CA貯蔵されてるので
かなり日持ちします
海外の高級デパートで
長野県のりんごは見たことありますが
青森県のりんごは
普通の市場にも置いてありました
それもタイの地方の市場です
こんなとこにも来てるんだなと
関心しました
こんな素晴らしい技術があるのなら
ほかの県もやればいいのに
と思うのですが
そこにはやはりデメリットもあります
それは巨額の建設費と維持費がかかる
大気組成のコントロールも難しい
多品目貯蔵が難しい
なので青森県以外の県では
やってません
品質の長野県
技術力と販売力で
圧倒的業界1位となった青森県
いいもの作れば1位になれる
ではないということを思い知った例です
会社名 | 株式会社 木の国 |
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住所 | 〒643-0002 和歌山県有田郡広川町広596 マップを見る |
定休日 | 土・日・祝日 |
営業時間 | 平日9:00〜15:00 |
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